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COLUMN

ふくしまの酒 STYLE02

ふくしまの酒×
CAMP

いま大ブームとなっているキャンプ。実は日本酒はキャンプと相性がとっても良いんです。燗にして良し、冷やして良し。季節やシチュエーションに合わせて、キャンプでふくしまの日本酒を楽しむ方法を、芸人ヒロシさんがリーダーを務める「焚火会」のメンバーの一人で、野外料理研究家のベアーズ島田キャンプさんに聞きました。

ベアーズ島田キャンプ

1977年生まれ、愛知県出身。芸人から野外料理研究家に転身し、YouTubeで『ベアーズ島田キャンプチャンネル』を開設。自著のキャンプ飯レシピ本も発売中

キャンプと日本酒は
相性良し!

今回の指南役は、豊富なキャンプ経験とともに、焚き火へのこだわりも本格派なベアーズ島田キャンプさん。撮影で使われたテントや調理用品、焚き火台なども、すべてご自身が使い込まれた逸品ばかり。特にソロキャンプでは、「お酒を温めることがいちばん楽しい時間」と語り、手間をかけた焚き火と日本酒のコラボが生み出すひとときこそ、極上の幸せなのだとか。まさに日本酒は、キャンプに欠かせないアイテムなんです。

  1. キャンプ序盤の一品に最適な、名付けて「あおさなめろう」。アジをざく切りしたものに、合わせ味噌とおろし生姜を和えるだけのカンタンおつまみ。

    ポイントは、ここに青のり(卓上のものでOK)も加えること。香ばしい風味が加わって、お酒に合うこと請け合い!

    POINT 01
    キャンプで簡単に
    ツマミを作っちゃおう!

    ソロキャンプは、自分のペースで時間を過ごせるのが一番の楽しみ。僕は、テントなどの設営を終えるとすぐに飲み始めたいタイプなので(笑)、焚き火を準備して、火を安定させてから、メインディッシュを調理するまでの30分ほどをどう楽しく過ごすかは重要です。お通し的に「なめろう」を作ってみたところ、日本酒にピッタリで、今や僕のキャンプ飯の定番になりました。焚き火が安定するまでの間に、簡単に作れて美味い!

    今回のキャンプ飯の主役は、名付けて「ちょっと本気のスンドゥブ」。ごま油で干しエビと青唐辛子を炒めたのち、お水を加え、アサリや豆腐、ニラ、キムチ、塩辛、一味唐辛子やおろしニンニク、ショウガなどを加え、グツグツ煮込んでいく。ダシダ(韓国の牛肉ダシの粉末調味料)を加えると、より本格的に。最後にタマゴを落として完成!

    干しエビと塩辛を加えた和風テイストがポイント。島田さんいわく「ダシのせめぎあいを楽しめる料理です」。

    POINT 02
    日本酒に合う
    キャンプ飯を作ろう!

    焚火も安定し、ちょっとお酒も入ったところで、いよいよキャンプ飯の主役を作っていきましょう。今回は、特に寒い時期にはピッタリの、ピリ辛スープ料理・スンドゥブを。汁ものと日本酒は合うのかな?と思う人もいるかもしれませんが、ちょっとパンチがある土瓶蒸し風で、熱燗と相まって体の中から温まりますよ。30~40分かけて、ちびちび呑みながら調理するのがまた楽しいんですよね。

    POINT 03
    季節に合わせて
    お燗でも冷でも!

    日本酒は、寒い季節には燗をつけて、暑い時期には冷で、と季節に応じてさまざまな温度で楽しめるところが良いですね。僕はお燗をつけるときは、飯盒(はんごう)に水を張って、日本酒の徳利をそこへ刺して、火にかけています。浅めのサイズが徳利にピッタリですし、料理とお燗、どちらにも活用できるところが気に入っています。また、以前に冬のキャンプでおでんを作ったことがあるんですが、日本酒を出汁で割った「出汁割り」も美味しかったですね。そんないつもと違った「遊び」も楽しいですよ。

    POINT 04
    ふくしまの酒は
    CAMPと合う?

    今回は、たくさんある福島の日本酒の中から、お燗用に『しぜんしゅ燗誂』(仁井田本家)を、冷や用で『楽器正宗 本醸造 中取り』(大木大吉本店)をセレクトしました。しぜんしゅは、お燗用に一年熟成させていることもあって、温めると香りが立ってきて味わいが深まります。「楽器正宗」はフルーティーで、すっきりしたキレが気に入りました。豚しゃぶなんかにも合いそうです。 水と米から生まれた地酒を、土地の銘水で作ったキャンプ飯で味わうのは、そこでしか体験できない贅沢で、ロマンを感じます。雪中キャンプ+福島の地酒で、雪景色に映える焚き火の美しさを肴に…なんて一夜もいいでしょうね。